「いただきます」「ごちそうさま」の意味について②

「ごちそうさま」の語源と意味

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「ごちそうさま」を漢字で書くと、「御馳走様」「馳」という字も「走」という字も、「走る」という意味を持ちます。「馳走」は、食事を出すために奔走する様子をあらわしているのです。


料理を食卓に並べるためには、まず食材を買い集めるために走る人がいます。その食材をお店に並べるために走る人がいます。そして、その食材を育てるために走る人がいます。


たくさんの人が走り回って、私たちの前に初めて料理として並んでいるのです。


ですから、「走る」という意味の漢字を2つも重ねた上で、敬意をもって「御」や「様」という字をつけて、感謝の気持ちを表すのが、「ごちそうさま」なのです。

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この言葉は、感謝の気持ちを子どもたちに教えるための大切な言葉です。感謝の気持ちが育たないと、人間関係がうまくいきません。


恋愛相談でも、恋人に「ありがとう」という言葉をたくさん使うようにというアドバイスをしただけで、恋人との関係がうまくいくようになる方も多くいますし、家族間でもそうです。


先々、子どもたちが人間関係においてのストレスで悩むことが少しでも減るよう、感謝の気持ちを育てる言葉として、「ごちそうさま」をしっかり教えていただきたいと思います。

 

「いただきます」「ごちそうさま」と言われたときの返事の仕方

「いただきます」への返事


自分が料理を作ってふるまう場合、「いただきます」と言われたら、「どうぞ」でOKです。
ただ、相手が年上の方や目上の方であった場合、「どうぞ」とは言いにくいですよね。
そうした場合には、「お口に合うかわかりませんが」などの言葉を返せば良いでしょう。


「ごちそうさま」への返事


「ごちそうさま」は、作ってくれた人への感謝としての意味合いが強いです。
そのため、自分が作った料理を食べ終わった人から「ごちそうさま」と言われたら、「お粗末様」「お粗末様でした」と返せば良いでしょう。
しかし、友人などを招き、料理をふるまったとき、料理を作ったのが自分ではなく妻や夫であった場合、お客様から「ごちそうさまでした」と言われて、「お粗末様でした」と返してしまうと、作ってくれた人に対して失礼になることもあり、気分を害する可能性も……。
そういった場合には、「お口に合いましたか?」などの返事が良いでしょう。


食事の前後にあいさつする理由を子どもに聞かれたときの答え方

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子どもから、食事のときになぜあいさつをしなければならないのか聞かれたとき、あなたはなんと答えますか?


「それがマナーだから」「そういう決まりだから」では、子どもは納得しません。
「いただきます」の言葉の意味を教えることは、子どもに命の尊さを教える良い機会になります。
「このお魚やお肉、お野菜たちは、あなたに命をくれたのよ。あなたの体になるために、命をくれたの。だから、ありがとうって感謝の気持ちとしてあいさつするのよ」など、子どもにもわかりやすく伝えてあげましょう。
他の命によって自分が生かされているということがわかれば、食べ物を粗末にすることもなくなるでしょう。
また、「ごちそうさま」については、作ってくれた人に「ありがとう、おいしかった」と伝える意味があるのだと説明すればわかりやすいはずです。
こうして親が子どもにきちんとあいさつの意味を教えることで、子どもは命の大切さや感謝の気持ちを学びます。


「いただきます」「ごちそうさま」のスタイルには地域差がある

みなさんは、「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶のとき、合掌をしていますか?
手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」と唱えるのが当たり前のマナーだと思っている方もいるかもしれません。でも、実はどうやら違うようなんです。


『Jタウンネット』が地域別に行った、“ご飯の前に「手を合わせて『いただきます』」、普段からする?”というアンケート調査では、地域によって回答に偏りが出ていました。
東北地方では、「いただきます」と言うものの、合掌はしないと答えた人が多かったそうです。中でも、75%という高い割合だったのが岩手県でした。
また、愛媛県では「どちらもしない(いただきますという挨拶と合掌のどちらもしない)」という回答の得票率が、なんと100%だったとのこと。
対して、「いただきます」と言うし、合掌もすると答えた人が多かったのは、中国地方の5県と福岡県。いずれも80%を超えていました。


地域によって、「いただきます」のときに合掌するかしないか、そもそもどちらもしないかというのは、宗教的な風土と学校教育の違いが影響しているのではないか、ということです。

海外の「いただきます」「ごちそうさま」事情

「いただきます」「ごちそうさま」と食事の前後に挨拶するのは、日本だけの習慣なのでしょうか?
海外ではどうなのか、ネット上の声などをもとに紹介していきたいと思います。

アメリカの場合
アメリカでは、日本人が言うような「いただきます」「ごちそうさま」に相当するような習慣や表現はないそうです。
代わりに食事前に言う言葉であれば、「Let’s eat(食べましょう)!」、食後なら「Thanks for the food(ご飯をありがとう)」などだそう。
また、家庭によっては、「神や先祖に感謝をしてから食べる」「合衆国国旗への忠誠を誓ってから食べる」「“食物に神の恵みを”と言ってから食べる」ということもあるそう。

ドイツやフランス、イタリア、スペインの場合
ドイツ語やフランス語、イタリア語、スペイン語には、日本で食事の前に言う「いただきます」に相当する言葉があるそうですが、「よい食事を!」という意味なので、日本の「いただきます」の意味とは違うようです。
神に感謝してから食べる国が多い
「いただきます」や「ごちそうさま」と同じ意味を持つ言葉を発する習慣のある国は、日本以外にないようですが、多くの国ではその代わりに、「アーメン」と神に感謝するようです。
外国の映画でも、「アーメン」と言ってから食事をする場面はよく見ますよね。
同じように、イスラム教では「アッラーの御名と恵みにおいて(食事を)始めます」と言ってから食事をするのが一般的なのだそう。
日本では食事を作ってくれた人に感謝をしても、神に感謝をする人はなかなかいませんよね。


まとめ
「いただきます」「ごちそうさま」の語源と意味、海外では「いただきます」「ごちそうさま」をどうしているのか、などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
日本ならではの文化や習慣とも言える「いただきます」と「ごちそうさま」。
もう一度その意味を改めて確認してみると、子どもたちにもぜひ引き継いでいってもらいたいものだなと感じます。
さまざまなものに感謝する心はとても大切なものなので、各家庭で子どもにしっかり意味を教えてみてはいかがでしょうか。

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